介護施設といっても色々な施設があります。
その中で今回、有料老人ホームにポイントを絞って紹介していきます。
有料老人ホームにもいくつか種類がありますので、
それぞれの特徴や入居費用に関して詳しくみてみましょう。

有料老人ホームとは?

有料老人ホームは民間企業が運営しており、高齢者が心身ともに健康を
保つためのサービスを提供する施設になります。

(例えば特別養護老人ホームのほとんどは社会福祉法人が運営しているなど、施設によって運営会社が変わってきます。)

入居したい種類や施設によって入居条件やサービス内容などが変わってきますので、
入居検討している施設がある場合は、直接施設に確認していただくと良いかと思います。

有料老人ホームの種類

有料老人ホームは大きく分けて3種類あります。
①健康型有料老人ホーム
②住宅型有料老人ホーム
③介護付き有料老人ホーム

入居時の費用

①健康型有料老人ホーム


対象:原則65歳以上の自立して生活ができる方

特徴:家事サポートや食事サービスが提供される
施設内でイベントやレクリエーション、趣味やサークル活動などが可能

介護内容:健康相談や安否確認などはあるが、介護サービスはないため、
介護が必要になった場合は転居や退去が必要になる健康型有料サービスの施設数は非常に少ない

住宅型有料老人ホーム

対象:原則65歳以上の自立~要介護(主に軽度)の方

特徴:食事の提供、洗濯や清掃といった生活上のサポートを提供

介護内容:介護サービスは付いていないため、利用者が必要な介護サービスは外部と契約する必要がある。
自立~軽度の介護度の方が多いため、介護度が高くなり、介護が日常的に必要になった場合、転居や退去が必要になる

③介護付き有料老人ホーム

対象:原則65歳以上の要支援1から要介護5の方


特徴:日常生活上(食事、入浴、排泄など)の介護や生活援助(掃除、洗濯など)、
日常生活の機能維持、体力向上のための機能訓練(リハビリ)など提供
レクリエーション、サークル活動などのサービスなどもあり

介護内容:基本的に介護スタッフが24時間常駐、看護スタッフは日中常駐している
介護付き有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護の指定」を受けている施設が
介護付き有料老人ホームを運営することができます。
(※「特定施設入居者生活介護」とは、厚生労働省の定めた基準を満たしており、都道府県により指定を受けた施設のこと)

「特定施設入居者生活介護」は、【一般型特定施設入居者生活介護】と
【外部サービス利用型特定施設入居者生活介護】の2種類がある

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【一般型特定施設入居者生活介護】
その施設の職員が介護サービスを提供する

【外部サービス利用型特定施設入居者生活介護】
その施設が委託した外部事業所がサービスの提供をする

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入居時の費用

入居する時には、入居一時金・入居金・前払金など支払う仕組があります。
また、入居金0円プランもあり、施設によっては選択できる場合もあります。

入居一時金(前払金)とは?
入居一時金とは、入居する際の初期費用に相当するものになります。
家賃の前払いに相当し、想定居住期間をもとに計算されております。

入居一時金の特徴
入居一時金を支払うことで、月々の居住費を抑えられます。
「償却」とは、入居期間に応じて入居一時金を消費することを言います。

初期償却
初期償却とは、入居した時点で支払いが確定しており、
退去時には返還されないお金になります。

初期償却は、施設によって初期償却の有無や支払う割合が違うため、
入居一時金があるプランを選択された際は施設に確認してみてください。

償却期間
入居一時金の償却期間前に退居する場合は、未償却分が返還されます。
償却期間内の返還金の仕組みは施設によって設定されています。
償却期間が終了した後、追加での償却費用を請求されることはありません。

月額利用料内訳

(施設によってかかる費用項目が変わるためあくまでも目安)
・居住費
・食費
・管理費
・水道光熱費
・介護保険自己負担額
・医療費
・上乗せ介護費
・横出しサービス費
・その他の費用

老人ホーム・介護施設の月額利用料内訳詳細

・居住費
施設により異なりますが、居室料または賃料といった費用が発生します。
入居一時金プランの場合は、月々の費用はございません。

・食費
施設から提供される1日3食分の費用です。

・管理費
日々の管理費や日常生活費です。
水道光熱費・設備費・レクリエーション費なども含まれている施設もあります。
施設によってどこに含まれるかは変わってきます。

・水道光熱費
上記で記載したように管理費に含まれていない場合は、
自分の部屋で利用した分の水道光熱費が発生する施設もあります。

・介護保険自己負担額
介護保険自己負担は介護度によって異なります。必ずご確認下さい。

・医療費
薬代、入院、往診など必要な場合は費用が掛かります。

・上乗せ介護費
介護保険の規定以上の手厚いサービスを受けた場合、費用がかかります。

・横出しサービス費
通常の介護保険では対象外にあたるサービスを利用した場合費用が掛かります。

・その他の費用
個人で使用する介護用品、消耗品、日用品、嗜好品などが個別負担としてかかる場合がございます。

まとめ

多くの有料老人ホームでは、資料請求・見学・体験入居ができます。
入居費用によって選択肢なども変わってくるかと思いますが、
実際に体験をしてみると、施設ごとの特徴を肌で感じることが出来ると思いますので、
是非気になる施設にまずは問い合わせしてみてはいかがでしょうか。