高齢者でも健康な歯を守っていく方法とは?(口腔ケア)
いくつになっても口から食事ができることは、健康面でも大切ですが、1日の楽しみでもあります。
今まで意識して口腔ケアを行ってこなかった方も今からケアを始めてみませんか。
今回は口腔ケアの種類と特に器質的口腔ケア(歯や義歯の磨き方)の方法をご紹介いたします。
今まで意識して口腔ケアを行ってこなかった方も今からケアを始めてみませんか。
今回は口腔ケアの種類と特に器質的口腔ケア(歯や義歯の磨き方)の方法をご紹介いたします。
口腔ケアとは
一般的に口腔ケアとは、口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病にならないよう
毎日ケアする目的があります。
ただ高齢者は口腔内予防の他に、健康な日常生活を送るための口腔機能向上の目的もあります。
毎日ケアする目的があります。
ただ高齢者は口腔内予防の他に、健康な日常生活を送るための口腔機能向上の目的もあります。
口腔ケアの必要性
唾液には、清潔に保てるよう口の中の汚れや細菌を流す「自浄作用」があります。
年齢を重ねるごとに唾液の分泌は少なくなり、義歯や歯の汚れを綺麗に掃除することがだんだんと難しくなるため、細菌が繁殖しやすい環境になります。
また口から食事をしていないと歯を磨かなくても問題ないと思う方もいるかもしれませんが、
口から食事をしないと口腔内の刺激がほとんどなくなるため、唾液の分泌は低下します。
分泌が低下することで細菌は増殖しやすく、口腔内の汚れがこびりついていることも多くあります。
繁殖した細菌が肺に入ることで誤嚥性肺炎リスクは上がります。
そのため、虫歯や歯周病だけでなく、他の病気リスクを下げるためにも毎日の口腔ケアは大切になります。
年齢を重ねるごとに唾液の分泌は少なくなり、義歯や歯の汚れを綺麗に掃除することがだんだんと難しくなるため、細菌が繁殖しやすい環境になります。
また口から食事をしていないと歯を磨かなくても問題ないと思う方もいるかもしれませんが、
口から食事をしないと口腔内の刺激がほとんどなくなるため、唾液の分泌は低下します。
分泌が低下することで細菌は増殖しやすく、口腔内の汚れがこびりついていることも多くあります。
繁殖した細菌が肺に入ることで誤嚥性肺炎リスクは上がります。
そのため、虫歯や歯周病だけでなく、他の病気リスクを下げるためにも毎日の口腔ケアは大切になります。
口腔ケアの種類
口腔ケアには器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの2種類があります。
器質的口腔ケア
虫歯や歯周病などを予防し、歯や歯茎、舌の汚れを綺麗に保つケアになります。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、舌用ブラシ等使用することで、歯磨きでは落としきれなかった汚れをより落とすことができます。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、舌用ブラシ等使用することで、歯磨きでは落としきれなかった汚れをより落とすことができます。
機能的口腔ケア
話す、食べる、笑うなど私生活で必要な機能低下予防や維持を目的に行います。
健康な生活を送り続けるためには、口から食事をすることはとても大切です。
健康な生活を送り続けるためには、口から食事をすることはとても大切です。
器質的口腔ケア(歯の磨き方)の方法
器質的口腔ケアとは、歯や舌の汚れを落とし、口腔内を綺麗にすることです。
義歯(入れ歯)を入れている場合は、義歯(入れ歯)を外してから歯を磨くようにしてください。
義歯(入れ歯)をした状態で歯を磨いてしまうと、歯磨き粉の中に入っている研磨剤で義歯(入れ歯)に
傷がつき、傷ついた部分にプラーク(歯石)が付着しやすくなります。
またご自身でケアできる場合は、ご自身で行っていただいて問題ないですが、
ご自身でできない方は、介護者(介護する方)などにしていただいてください。
無理やり行ってしまうと誤嚥性肺炎などになるリスクが上がります。
義歯(入れ歯)を入れている場合は、義歯(入れ歯)を外してから歯を磨くようにしてください。
義歯(入れ歯)をした状態で歯を磨いてしまうと、歯磨き粉の中に入っている研磨剤で義歯(入れ歯)に
傷がつき、傷ついた部分にプラーク(歯石)が付着しやすくなります。
またご自身でケアできる場合は、ご自身で行っていただいて問題ないですが、
ご自身でできない方は、介護者(介護する方)などにしていただいてください。
無理やり行ってしまうと誤嚥性肺炎などになるリスクが上がります。
うがい
うがいをして口腔内の汚れをまずは流します。
頬を膨らませ、ぶくぶくうがいをするとリハビリにもなります。
頬を膨らませ、ぶくぶくうがいをするとリハビリにもなります。
ただ口を完全に閉じれない状態でぶくぶくうがいをすると、含んだ水がこぼれてしまうため、
その場合は口腔清拭を行います。
口腔ケア用のスポンジやウェットティッシュ等で口腔内の汚れを取ります。
口腔ジェルを使用すると汚れなど軟化しやすく、口腔ケア中の誤嚥性肺炎のリスクを
減らすことができます。
その場合は口腔清拭を行います。
口腔ケア用のスポンジやウェットティッシュ等で口腔内の汚れを取ります。
口腔ジェルを使用すると汚れなど軟化しやすく、口腔ケア中の誤嚥性肺炎のリスクを
減らすことができます。
歯を磨く
個人差はありますが、歯ブラシの大きさは前歯2本分程度の大きさのものを選ぶと良いとされています。
歯ブラシが大きいと前歯など表面部分は磨きやすいですが、奥歯など細かい部分は磨きにくくなります。
歯と歯茎の間に歯ブラシをあて、1本ずつ丁寧に磨いていきます。
局部義歯を使用している場合、残っている歯に針金(クラスプ)をかけて使用するので、普通の歯に比べ汚れが溜まりやすくなるため、よりしっかりと磨く必要があります。
ただし力を入れすぎてしまうと歯茎を傷つけたり、針金(クラスプ)をかけている歯が弱っている場合もあるため、優しく丁寧に磨いてください。
また歯の磨く部分によって、歯ブラシの脇や先端、後方など使用して細かい部分まで磨くようにしていきましょう。
歯ブラシが大きいと前歯など表面部分は磨きやすいですが、奥歯など細かい部分は磨きにくくなります。
歯と歯茎の間に歯ブラシをあて、1本ずつ丁寧に磨いていきます。
局部義歯を使用している場合、残っている歯に針金(クラスプ)をかけて使用するので、普通の歯に比べ汚れが溜まりやすくなるため、よりしっかりと磨く必要があります。
ただし力を入れすぎてしまうと歯茎を傷つけたり、針金(クラスプ)をかけている歯が弱っている場合もあるため、優しく丁寧に磨いてください。
また歯の磨く部分によって、歯ブラシの脇や先端、後方など使用して細かい部分まで磨くようにしていきましょう。
舌のケア
舌には舌苔(ぜったい)という白い汚れの塊が付着していることがあります。
舌苔は、食べカスや唾液、口腔内のアカなどが蓄積して苔状になったものです。
舌苔を放置していると口臭などにも繋がるためケアが必要です。
ケアの方法は、舌用のブラシ等を使用して、奥から手前に優しくブラッシングします。
舌も強く磨いてしまうと味を感じる感覚器である「味蕾(みらい)」が傷ついてしまい、味覚障害を引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。
舌苔は、食べカスや唾液、口腔内のアカなどが蓄積して苔状になったものです。
舌苔を放置していると口臭などにも繋がるためケアが必要です。
ケアの方法は、舌用のブラシ等を使用して、奥から手前に優しくブラッシングします。
舌も強く磨いてしまうと味を感じる感覚器である「味蕾(みらい)」が傷ついてしまい、味覚障害を引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。
うがい
最後にうがいをして口腔内の汚れを出します。
この時も頬を膨らませ、ぶくぶくうがいをするとリハビリにもなります。
最初のうがい同様、口を完全に閉じれない状態でうがいをするとこぼれてしまうため、その場合は、口腔清拭を行います。
口腔ケア用のスポンジやウェットティッシュ等で口腔内の汚れを取ります。
この時も頬を膨らませ、ぶくぶくうがいをするとリハビリにもなります。
最初のうがい同様、口を完全に閉じれない状態でうがいをするとこぼれてしまうため、その場合は、口腔清拭を行います。
口腔ケア用のスポンジやウェットティッシュ等で口腔内の汚れを取ります。
義歯(入れ歯)磨き方
義歯(入れ歯)はプラスティックで作られているため、歯を磨くために作られた歯ブラシで磨くと傷つきます。そのため義歯用ブラシを使用してください。
義歯(入れ歯)を磨いている時に落として破損することがあるため、洗面器等に水を張り、その上で行うようにしましょう。
また汚れや臭いをとるために煮沸消毒をする方がいますが、変形する可能性があるため、水、またはぬるま湯で行ってください。
流水に当てながら義歯用ブラシで義歯(入れ歯)を磨いていきます。
針金(クラスプ)をひっかけている歯同様に、針金(クラスプ)部分にも汚れが溜まりやすいためしっかりと洗います。
義歯のぬめりは、プラークという「歯石」になります。
歯石は入れ歯洗浄液で落とすことができず、ブラッシングすることが一番効果的です。
必ずブラッシングしてから入れ歯洗浄液に入れるようにしましょう。
義歯(入れ歯)を磨いている時に落として破損することがあるため、洗面器等に水を張り、その上で行うようにしましょう。
また汚れや臭いをとるために煮沸消毒をする方がいますが、変形する可能性があるため、水、またはぬるま湯で行ってください。
流水に当てながら義歯用ブラシで義歯(入れ歯)を磨いていきます。
針金(クラスプ)をひっかけている歯同様に、針金(クラスプ)部分にも汚れが溜まりやすいためしっかりと洗います。
義歯のぬめりは、プラークという「歯石」になります。
歯石は入れ歯洗浄液で落とすことができず、ブラッシングすることが一番効果的です。
必ずブラッシングしてから入れ歯洗浄液に入れるようにしましょう。
義歯(入れ歯)の就寝前の対応
就寝前等は外すことをおすすめします。
1日中、義歯(入れ歯)をつけていると、歯茎への負担は大きくなり、義歯が接触している歯は弱くなってしまいます。
また、就寝時は唾液の分泌が減るため、細菌が繁殖しやすくなります。
就寝中、細菌を誤飲してしまうと「誤嚥性肺炎」になるリスクも上がってしまいます。
義歯の掃除の仕方や管理方法は、義歯(入れ歯)を作成した歯科に確認することが一番ですので、確認してみてください。
1日中、義歯(入れ歯)をつけていると、歯茎への負担は大きくなり、義歯が接触している歯は弱くなってしまいます。
また、就寝時は唾液の分泌が減るため、細菌が繁殖しやすくなります。
就寝中、細菌を誤飲してしまうと「誤嚥性肺炎」になるリスクも上がってしまいます。
義歯の掃除の仕方や管理方法は、義歯(入れ歯)を作成した歯科に確認することが一番ですので、確認してみてください。
まとめ
今回は器質的口腔ケア(歯や義歯の磨き方)に関して説明をしていきました。
「8020運動」は80歳でも20本以上自分の歯を残そうという運動です。自分の歯で食事を楽しめるのが一番ではありますが、20本未満の方も今ある歯を無くさないためにしっかりとケアすることが大切です。
日々を楽しむためにも歯磨きや歯科健診などできるケアをしていきましょう。
「8020運動」は80歳でも20本以上自分の歯を残そうという運動です。自分の歯で食事を楽しめるのが一番ではありますが、20本未満の方も今ある歯を無くさないためにしっかりとケアすることが大切です。
日々を楽しむためにも歯磨きや歯科健診などできるケアをしていきましょう。